フリーのプリント基板エディタ「PasS」はユニバーサル基板向き
2012-05-04


アマチュアが基板を作る時はフリーの基板エディタを使う機会が多いであろう。
代表格はEagle。回路図とパーツリストが完全にリンクしており、自動配線も出来るから条件付きではあるものの、フリーとは思えない高級なツールである。
しかしながら、多機能がゆえに習得する事も多いのでとっつきにくい印象もある。
基板の作図といえば、PCBEも有名だ。こちらも多層基板設計が出来るが、仕事で基板を設計した方であれば理解できることが、初めてのツールを触る人にとって、これまた敷居が高い。


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簡単な基板作成ソフトとしてMinimal Board Editor(MBE)が有名である。以前に電子オルゴールの基板(電子砂時計も同じハード)のパターンをこれで作った。これくらいの規模なら、1日位じっていればあとは簡単に作れる様になる。ただ、これはあくまでもパターンを引くのが目的なので、部品実装などを表現する用途には少しプアな感じ。


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以前紹介したFritzingはブレッドボードにパーツを置いていき最後にそのパーツを別の基板に置き直して自動配線を掛ければ基板が完成する。ビジュアル的にはとても親しみの持てるものであるが、もっと簡単なツールがあった。


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掲示板で情報を知ったPasS(Parts Arrange Support System)という基板エディタである。
お絵かきソフトにグリッドの概念が入った感じのものである。自動配線やラッツネットは一切ない。
MBEよりもビジュアル的に表示出来る。どちらかと言うとユニバーサル基板向きな回路図エディタである。

パーツはある程度揃っており、無いパーツはwindowsなどのペイントなどBMPが編集できるもので作ることが出来る。ユニバーサル基板は秋月の基板を含めた標準的なものが揃っているので、簡単な基板をお絵かきライクで書いていくことが出来るだろう。
意外な操作があるので、マニュアルはひと通り読む事をおすすめする。


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では、私も早速使ってみることに。ローコストLCDシリアル通信モニター(PIC16F1823)の基板を例に書いてみる。


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