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今年も開催される事になった
第23回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会 2011ふくしま駅伝。 コースは東北本線に並行する道路を3k〜8.4kmの16区に分け、総計96.5kmでの開催。実はこのコース、東電原発からたったの50キロメートルしか離れていない。
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「放射線量も毎週計測して、大丈夫だという判断になっています。駅伝なので走る時間も限られている。復興の象徴として盛り上げようとしているのに、この発言は風評被害になりますよ。福島県民に対して失礼なんじゃないか」 ※
週刊ポスト2011年11月25日号より引用
不用意な被曝を避けるべきなのだが、残念ながら精神論を押し付けられた感じだ。風評被害というのはこういうことでは無い。残念ながら11月13日は予定通り大会が行われてしまった様だ。
今回の2011ふくしま駅伝は11月20日に行われる市民参加型の駅伝。 大人以外に、中学生も参加するわけだ。人権を尊重しないどころか一種の虐待でないのかとさえ感じる。
私が心配しているのは、外部被曝よりも内部被曝。
私は中学までは陸上をやっていた事があり、マラソンは典型的な有酸素運動と理解している。大量の空気を吸い込み呼吸し続ける。しかも外で1メートルの所をチリやホコリが舞う道路で走り続ける。だから体内被曝のリスクが非常に高い。まだマラソン以外のインドア的なイベントなら歓迎したが、線量が高い外での有酸素運動のマラソンを開催というのは、理解に苦しむ。
事故から8ヶ月以上も経ち、放射線量などの色々なデータが出揃ってきた。そこで、それらのデータを利用した分かりやすい図を使って説明したいと思う。
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まずは、広さ。
チェルノブイリ事故の範囲と比較した日本地図(※土地規模の参考データとして
東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報より引用) 今回は、チェルノブイリ事故よりも遥かに規模が大きい事故。チェルノブイリですら300km以上の範囲をとっているのに、50kmの道路でマラソンを行うのである。
禺画像] 今回の
ふくしま駅伝2011のコース。
禺画像] そして、こちらは
国や自治体が実施した6月〜今までの1.5m上での放射線量の測定データ。これは文部科学省が公開している
電子国土版 放射線量等分布マップ拡大サイトのと殆ど大差無いはずである。
これらを重ねあわせてみた。
禺画像] 結果は明白。除染された地域などがあると思うが、依然高い放射線量を維持している。セシウムで30年の半減期、線量が5%以下になるのは160年以上掛かる。応援の方法は形を変えれば幾らでもある。わざわざ線量の高い所で開催するのは如何なものだろう。福島の方々には色々応援していきたい。でも不要な応援は避けるべきだ。
過去の事故を良く知り、そして学ぶ事が大事である。
チェルノブイリ(wikibedia)の最初の処理班は、国が放射線の危険性を告げずに作業させ、1年以内に大量の死者を出している。(
そのソースリンク
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